漢方のススメに関する記事一覧
【細辛(さいしん)】漢方薬に含まれる生薬の効能【生薬解説】
辛性で走性が強く、去風し散寒止痛し水飲を去る。乾姜よりも止痛作用に優れる。宿飲・停水を主治する。"辛は銭(3g)を過ぎず"といわれ、多量には使用しない。
【黄芩(おうごん)】漢方薬に含まれる生薬の効能【生薬解説】
広範囲の湿熱・熱証に使用され、特に肺火・肝火を冷ます。清熱安胎作用・止血作用を有する。 黄芩は心下痞を治す。心下痞があり、胸脇満(胸から脇ばらにかけて膨満する)、腹強急、嘔吐・下利を治す。
【黄連(おうれん)】漢方薬に含まれる生薬の効能【生薬解説】
治火の主薬といわれ、清熱・燥湿・解毒作用各作用の優れた実熱瀉火の重要薬。特に心火を冷ます。心中の煩悸を主治するなり。心煩の状無き者に之を試むるに効なし。心下痞・嘔吐下痢・腹中痛を治す。黄連の味は苦いが、その苦みが胸苦しいものを治す。
【釣藤鈎(ちょうとうこう)】漢方薬に含まれる生薬の効能【生薬解説】
寒性の風火治療の重要薬。肝陽を抑え、内風を鎮める。 よく肝熱を冷まし、頭目を涼爽明瞭にする。降圧・鎮静作用:高血圧に伴う、頭痛、めまい、ふらつき等を治す。
【傷寒論・原文】わかりやすい解説【太陽病上篇①】
傷寒論の太陽病上篇の解説その①です。こちらの傷寒論解説では、今までの書籍での学習と漢方研究会で習得した内容をベースに、感じたことや自分の考えを記載しています。なるべくわかりやすい解説を心掛けております。条文によって解説がないものもありますが、ご了承下さい。
【当帰(とうき)】漢方薬に含まれる生薬の効能【生薬解説】
活血止痛に優れる補血の重要薬。 「治血の薬と為すべからず」 「補血養血の薬と為すは抑々(そもそも)末(本質の枝葉)なり」
【大棗(たいそう)】漢方薬に含まれる生薬の効能【生薬解説】
補脾作用と養血作用に優れるが、緩急止痛作用は弱い。果肉は甘く、菓子製造に用いる。名前の由来は夏(ナツ)に芽(メ)が出るからナツメといわれる。
【柴胡(さいこ)】漢方薬に含まれる生薬の効能【生薬解説】
半表半裏の臓器に薬物を向かわせる働きがある。陽気を引き上げ(升提作用)、気を巡らせ(疏泄作用)、うつ熱を去る(清熱作用)。筋肉の緊張を緩める・緊張、収縮力を強くする。このような2つの相反する作用を合わせもつ。
【紫蘇葉(しそよう)】漢方薬に含まれる生薬の効能【生薬解説】
穏やかな薬性。風寒を散じ、気を巡らせ肺や脾胃の気滞を去る。 散寒力は麻黄、桂枝のように強くない。紫蘇葉単独では効きが悪いので、生姜、防風、荊芥などの辛温解表薬を併用して、体を温めて発汗を促す。