【天麻(てんま)】漢方薬に含まれる生薬の効能【生薬解説】
【天麻(てんま)】漢方薬に含まれる生薬の効能【生薬解説】
ポイント
肝陽を抑え、内風を鎮める。
袪湿作用を有し、寒熱虚実証に使用可能な肝風内動の常用薬。
天麻の漢方的効能
平肝熄風
:①内風を鎮め、痙攣を緩和する。特にめまいに使う。肝風による痙攣、耳鳴り、さらにしびれや四肢麻痺にも使用される。また袪湿作用があり、痰飲が合併した肝風証によるめまい、頭痛にも使用される。(天麻釣藤飲、釣藤散)②風痰上擾のめまい、嘔吐、悪心、頭痛に。(半夏白朮天麻湯)去風湿
:風湿を去り経絡を通じ止痛する。風湿痺証による関節痛、四肢無力、しびれ、四肢麻痺に使用できる。
分類 | 植物薬 |
基源 | ラン科オニノヤガラ塊茎 |
薬性 | 平性 |
用法 | 3〜5g |
注意点 |
天麻が含まれる漢方処方薬
天麻釣藤飲、半夏白朮天麻湯など
引用参考文献
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