【ストレスと便秘】【女性の悩み】その原因を漢方で迎え撃つ
こんにちは、グッさん(@gussan011)です。
先日、こんなツイートをしました。
https://twitter.com/gussan011/status/1283746453031010305
「仕事先の人間関係で悩んで、ストレス大。何もやる気が起きない。便秘気味で、頭痛がする…」
ストレスが原因で便秘になったり下痢になったりする人は少なからずいるように思います。漢方薬を使用して、症状が改善された症例をもとにこの記事を書いています。
目次
【ストレスと便秘】【女性の悩み】その原因を漢方で迎え撃つ
相談者は50代、女性。以前、娘さんと一緒に来てくれたことがある。この方は、家事も仕事も子育てもウイルス対策も全力投球。そんなたくましい女性である。
ある日、仕事のストレスでオーバーフローしてしまい、また来て下さった。
便秘に不正出血、頭痛、そして一番辛いのが腹痛。それに加えて異様な気分の落ち込み。これらの不調を抱えて、ハードな日常を過ごされていた。
こんな方の症状は、漢方薬で迎え撃つのが定石。漢方は女性の心強い味方になってくれることが確かにある。
まずは腹痛を何とかする。詳細を伺い、血を走らせ痛みをとる薬方を1週間分処方する。1週間後、腹痛はがいくらか良くなったが、あら?便通がつかない。
【ストレスと便秘】これらの原因に有効な漢方薬、逍遙散(しょうようさん)
おそらく原因は疏泄(そせつ)異常。これを漢方では気滞(きたい)といい、こういった病態は現実に存在する。
気滞・・・身体の気(生命エネルギーのようなもの)が滞り、異常緊張が身体に発生する病態。症状として多いのが、身体の張り、イライラ、便秘や下痢、頭痛、腹痛など。
漢方にはこんな時、詰まりを取り除きストレスを緩和する薬方がある。
その薬方の名称は、逍遙散(しょうようさん)
逍遙(しょうよう)には、気の向くままにそこここを歩くという意味が込められている。
内包されている柴胡・芍薬で身体に起こっている異常緊張を緩め、当帰・芍薬で補血、活血。薬方を逍遙散(しょうようさん)に変更し、14日分処方する。
14日後、腹痛と不正出血が治まった。頭痛はまだあるが、気持ちも楽になったのか表情が明らかに変わった。更に14日分、同じ処方で様子をみる。
過度のストレスで便通が止まる
ホッとしたのも束の間、薬を飲んでいても便意がなくなったと薬局に駆け込んで来られた。調子は良かったのに、かれこれ3日お通じがない。今までこんなことはなかった。
患者さまは「いま仕事が本当に辛い…」と涙をこぼされていた。ちょっとした言葉や、他人の反応に敏感になり、不意に涙が出てしまう。
この気持ち、すげーわかる。
自分にも同じような経験がある。以前の職場で人間関係に悩み、休みの日は何もする気が起きず、月曜に仕事に行くのが嫌で嫌で仕方なかった。今思えば完全なサザエさん症候群。この患者さまも同じだった。
過度なストレスからは逃げるが勝ち
こういったストレスはその場から距離を置く他ない。本当に辛い時は、逃げるのが一番。単純だけど、それが一番効果的だと思う。
そんな状態になってまで、仕事ってやんなきゃダメなの?と、お話をたくさん聞いた。とにかく聞いた。そして、若干の調整を加え、煎じ薬を1週間お出しした。
効果はすぐに現れた。
お通じが自然につくようになり、顔色が良くなった。聞けばご友人、ご家族にたくさんお話を聞いてもらったのだとか。仕事も何とかやるわ!負けたくない!と言っていた。あれ、元気になった。
日本の女性は強いな…とつくづく思う。
日本の女性はがんばり過ぎている方が多い気がします。家事も育児も仕事もある中、身体の不調を抱えて生活してる。
【女性のストレス対策】漢方と生活養生
日本のがんばる働くすべての女性の皆さまへ。生活養生のポイントを簡単にまとめてみました。
生活養生8つ
- ストレス対象から逃げる
- 辛い時は家族や友人、旦那を頼る
- たくさんお喋りする
- 美味しいランチに行く
- 身体を冷やさない
- 運動する
- 湯船につかる
- 身体の不調を感じたら近隣の漢方を扱う医療機関にかかる
当たり前のことも何個かありますが、特に重要なのを解説しておきます。
運動大事
運動なんですが、本当にやった方がよいです。相談に来られる女性の大半が運動していないという現実。筋肉は熱を生みます。女性にこそ筋肉が必要なのです。運動して汗をかけばストレス発散にもなりますよ。
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僕は毎朝4~5km家の周りをランニングしています。運動をするといいことだらけ!僕がランニングと筋トレを始めて体感したメリットをご紹介しようと思います。痩せる、筋肉がつく、アレルギー症状が軽減される。運動を続けて、そして娘に「おとうちゃんカッコいい!」といつまでも言われていたいものです笑。
お腹を温める
湯船や温飲でお腹を温めることもすごーく大切。理由は下半身を温めて血流をスムーズに子宮へ送ることができるからです。腹中が温まると精神が安定します。特に夏前の今の季節は温飲を心からオススメします。
【夏バテ予防】【漢方対策】梅雨時期の冷たい飲み物の摂りすぎ注意 | 茨城漢方グッさんBLOG
梅雨のこの時期、お腹を壊しやすい方が増えていたりしませんか?原因は「内臓の冷え」にあります。身体の外側は暑いのに、内側は冷えている。夏場は身体がこういった状態になりやすいのです。僕はもともと胃腸が弱くお腹を壊しやすいです。なので胃腸をもうひとりの自分だと思って、なるべく可愛がるようにしています笑。
美味しいランチとお喋り
極めつけはお喋りと美味しいランチ。これこそ女性にとって必要不可欠です。そして友人家族にたくさん話を聞いてもらいましょう。それだけでも薬になるはず。
今の日本があるのは女性のおかげだと思っています。そんな日本の女性を、漢方でこれからも支えていきたいと思います。
記事を読んでくれて、ありがとうございます!
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