薬剤師おススメの花粉症対策とは?大切なのは「運動」と「食事」、そして即効性のある漢方薬!

みなさんこんにちは。漢方薬剤師グッさんです。

今年も花粉がめっちゃ飛んでますね。気象庁によりますと、今年の花粉の量は例年の1.2倍だそうです。
何を隠そう、僕も花粉症であります。とにかく目が痒いのなんの。

でも今年は真面目に花粉症対策を練っておりましたので、完璧ではありませんが、症状は以前よりも軽くなりました。そんな経験を活かしつつも、花粉症にお困りの皆さんに全力でアドバイスさせて頂きたいと思います。

花粉症の方は「水はけの悪い身体」と考える

漢方では「水毒」というのですが、アルコールの飲み過ぎ、甘いもの、果物の食べ過ぎや運動不足の方に多いこの体質。汗があまりかけず、おしっこもあんまり出ない。その結果、身体に余分な水がたまることで、その余分なお水が粘膜に移行し、鼻水や目の痒みとなって現れます。

僕はこう考えます。 「外因は外からの原因、内因は体内環境

同じ花粉の量にさらされても症状が出る方とそうでない方の違いは「身体の内側による体内環境の差」ともいえるでしょう。
要は身体の内側をしっかり整えておけば花粉症や鼻炎の症状は出なくなるということです。

さてそれでは身体の内側を整えるにはどうすればよいか、具体的にお話していきますね。

みなさん運動してますか?

新聞で面白い記事を見つけました。WHO(世界保健機構)がちょっとユニークな警告を出しています。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO34996890V00C18A9CR0000/

ひえ~、運動不足14億人ですって。
日本人はサウジアラビアと並んで、デスクワークしている時間が非常に長い国なんだとか。便利な世の中になるにつれ、運動する機会が激減しました。

人間は動物なので、「動く仕組み」が備わっています。

僕は週に2回だけ30分~50分程度ランニングをしていますが、運動をしていると鼻炎などのアレルギーの症状がほとんど出ません。身体の中の余分なお水が汗となって排出されるからでしょうね。

お決まりのランニングコース。

それだけでなく運動は生活習慣病の予防、そして筋力や身体の機能の維持にも役立ちます。

運動は苦手…と言っているそこのあなた!週に2回程度でいいので、まずはウォーキング20分ぐらいから、かるーく運動始めてみませんか?花粉症の症状、きっと軽くなりますよ。おまけに生活習慣病の予防になると考えたら、やらない手はありません!

腸内環境を整える。食事が大切!

実に身体の免疫機能の6割は腸に集中しています。腸内環境を無視してアレルギー体質を治すことはできません。腸を丈夫にしておくことで、風邪も引きにくくなりますよ。

中医学では「肺は皮毛を主る」「肺は大腸と表裏の関係」と言います。肺と皮膚、そして大腸は密接に関係しており、便秘してると皮膚の調子が悪かったり、吹き出物が出来やすかったりします。

皮膚を鍛えると、肺も鍛えられ、風邪を引きにくくなったりします。こちらの記事も参考にしてみて下さい。

https://kazuhiko-noguchi.com/children-who-do-not-catch-a-cold/

そのため、食養生はとても大切です。身体を冷やす食べ物、甘いもの、果物、コーラ、ジュースは控えましょう。夕飯に店屋物をガッツリ食べて食後にアイス、チョコレートは完璧アウトです。

朝昼に納豆、みそ汁などの発酵食品、食物繊維を多く取る。早食いをしない。こうして腸の働きを整えることで、花粉症などのアレルギーの症状の改善につながります。

ヨーグルトは腸内環境を整えると言われていますが、乳製品は日本人の身体に合わないことが多く、おまけに身体を冷やすのでおススメできません。

それから、果物や生野菜も身体を冷やします。美容に良いと思ってこれらの食品を多量に摂っている女性をお見かけしますが、NGです。身体を温めるお米、鶏肉、根野菜等をしっかり摂りましょう。

身体が喜ぶ食事を!

「水毒」をすみやかに正す漢方薬を使用する

水はけの悪い身体を「水毒」体質、そして溜まったお水はやがて「痰飲」という病理産物になります。

漢方薬はよく効きます!

痰飲を病むもの、温薬を以って和すべし

これが水毒体質を改善するための鉄則になります。

症状が出ている時には即効性のある漢方薬を使います。症状が「寒」の場合(冷えて悪化、透明な鼻水、白痰が出る)、使用する代表的な漢方薬は

「小青竜湯」

構成生薬:桂枝・麻黄・半夏・芍薬・細辛・五味子・干姜・甘草

桂枝・麻黄で花粉を発表させ(邪を体外に追い出す)、乾姜甘草は身体を温め、半夏・細辛・五味子で鼻水や咳を止める。肺を温める代表的な漢方薬ですね。

これからの季節は温かくなってくる為、症状が化熱しやすくなります(目が痒い、熱感がある、鼻水がネバネバしている)。その場合、「石膏」という清熱生津の生薬を追加することがあります。

EX.小青竜湯加石膏

そして水毒体質改善のために選ばれる代表的な漢方薬は

「苓桂朮甘湯」

構成生薬:桂枝・茯苓・朮・甘草

桂枝甘草で「気」の上衝を下ろし(のぼせ・めまい・面紅などの症状を改善します)、茯苓・朮で身体の中の水の流れを正常化します。手足が冷えている方や、天候悪化によるめまいや頭重等の症状にもよく使われます。

漢方薬を処方する場合、外因と内因をしっかり見つめて「寒」「熱」を判定しなければいけません。

温めるべきなのか、冷やすべきなのか。

これがとても重要なのです。ここをしっかり確認して漢方薬を使うと、本当によく効きます。そしてその後、運動や食養生、腸管免疫を整える健康食品等で完治を目指します。

代表的な2剤を例に挙げましたが、他にも漢方薬の種類は多数ありますので、間違えずに薬を使用するためにも、漢方の専門家にお薬を処方してもらうのが良いでしょう。

グッさん的まとめ

花粉症などのアレルギー体質を改善するには

①少しでもいいから運動する
②胃腸に負担をかけない食事を心掛ける
③自分にあった漢方薬を使用する

いかがでしたか?もし今年間に合わなくても、来年の為に参考にしてみてください。この記事を読んで下さった花粉症等のアレルギーをお持ちの方の症状が、少しでも楽になることを心より願っております。