漢方を使った喘息の体質改善!「運動」や「入浴」をして冷たい飲食はほどほどに。

グッさん
こんにちは!漢方薬剤師グッさんです。

ここのところの寒暖差がハンパじゃないですね。朝晩は冷え込むし日中はめちゃくちゃ暑いし。
日によって気温差が激しすぎます。そして5月〜6月にかけて梅雨が訪れますね。

そしてこの時に喘息の症状が悪化する方が多く見られます。
自慢になりませんが、僕は子供の頃ひどい喘息持ちだったんですよ。

いつも服の袖は鼻水まみれで、横になったらヒューヒューゼーゼーと喘鳴が酷くて眠れないような状態でした。

今回のテーマは喘息

喘息を漢方的に解釈してみましょう。

肺のイメージ図

・・・我ながら絵心がありませんがお許し下さい。

喘息の症状がある方は素体に「お水」があります。つまりこれはどうゆうことかと言いますと、胃弱であると水分がうまく代謝されずに胃の中に残ります。

漢方では「脾虚は生痰の源」「肺は貯痰の器」という言葉があり、体の中の余分な水分はやがて病理産物である痰飲(代謝できなくなった古いお水)に変わり、

冷えやアレルゲンなどの外的な要因が加わってその痰飲が脾胃→肺から気管支に張りだしてくることによりゼーゼー、ヒューヒュー、ゼロゼロといった喘鳴や喘息の症状が出始めます。

痰飲が気管支に張りだしてくる。

朝晩の冷え込み、低気圧の接近、どんよりした天気が続いたりする梅雨の時期に症状があらわれやすいのが特徴です。

気管支喘息の治療法

「肺は貯痰の器」

肺は外からの影響を最も受けやすい臓器であり、いわば痰飲の受け皿です。痰飲が肺に貯まっていると外からの寒冷刺激で咳などの症状が現れます。さてどうすればいいか?

「痰飲を病むもの、温薬を以って和すべし」

肺に溜まっている痰飲を取り除くには温めることが鉄則です。

金匱要略の小青竜湯の条文にこう書かれています。
「咳逆倚息、不得臥」
=咳が出て寄りかかって呼吸をし、横になることが出来ない

この状態で寝ようとして横になることで痰が絡まり、ゼロゼロと喘鳴を起こし始め、苦しくて眠れません。そのため起坐呼吸をすると楽になります。

こういった人には肺を温め痰飲を捌く小青竜湯が有効だよってことですね。

「小青竜湯」:半夏・麻黄・芍薬・桂枝・細辛・乾姜・甘草・五味子

肺や胃を温め、痰飲を捌く生薬を用いた漢方薬を使います。そして必ず温めて服用します。

「脾虚は生痰の源」

痰飲(代謝できない古くなったお水)の生成は脾胃(胃腸)の弱りが原因です。
脾胃の機能が弱いとに痰飲が溜まりやすく、それが肺に移動することで喘息などの症状につながると考えられます。その為、胃の働きを整え痰飲を除く漢方薬が有効です。

喘息の体質改善に選ばれる有効な代表的な漢方薬は

「六君子湯」:半夏・茯苓・人参・朮・陳皮・大棗・甘草・乾生姜
「苓桂朮甘湯」:茯苓・桂枝・朮・甘草

などですね。もちろん小さなお子様にも有効です。

喘息体質の養生法

睡眠時間は十分に確保する

睡眠はとても大切です。

最低でも7時間は眠りましょう。女性は特にです。女性にとって必要な「血」は夜間に生成されます。

入浴して汗をかく

そして睡眠の質を上げるためにも夜は「入浴」をして発汗してみて下さい。最近では入浴をシャワーだけですませる家庭が増えてきています。

入浴することで発汗を促し、体の中の熱を外に逃がすことで身体の温度が適正になり、睡眠の質が上がります。発汗することにより身体の中の古くなったお水を外に出す手助けをしてくれますし、ぜひお試し下さい。

心身を鍛える

心を鍛えるということも喘息の症状の改善に役立ちます。先ほど入浴のお話をしましたが、入浴後に水を被ると肺や皮膚が鍛えられ、風邪を引きにくくなります。

かえって喘息の症状が悪化するとも言われていますが、僕は水泳や水被りは肺を鍛える有効な手段だと思います。しかも肺だけでなく心も鍛えられます。

アレルギー体質で甘えん坊な性格のお子さんをよく見かけます。甘いものが好きで、夜更かし気味で朝起きれない。子供の頃の僕はそうでした。

ある程度心身に負荷をかけ、それを乗り越える経験をする。喘息体質を変えるには、こうした姿勢が必要です。

実際、喘息体質だったうちの娘が保育園で薄着で走りまわっていたら症状が出にくくなり、僕自身も野球やマラソンのおかげで喘息の症状は出なくなりました。

→こちらの記事も参考に。

https://kazuhiko-noguchi.com/children-who-do-not-catch-a-cold/

 

ときめきとハングリー精神を持つこと

僕は今、漢方相談と家族と過ごす日々が何よりの生きがいとなっています。

漢方で患者さんを治す為には一生勉強していかなければならないですし、愛する子供たちと過ごす時間を捻出しなければないけません。

昔みたいに朝が苦手とか言ってられなくなりました。

「も〜起きるしかねー!』って叫びながらベッドから起き上がり、寝てる娘と息子をなんとか起こしてご飯食べさせて30分のランニングから朝が始まります。

嫌でも目が覚めます。

ちょっと話がそれましたが、ときめきやハングリー精神をもって前向きに毎日を過ごしていると心も身体も健康でいられるということを言いたいのであります。

交感神経が刺激され、喘息やアレルギーの症状も出にくくなります。多少の忙しさはなんとか乗り越えていかないとね。

それでは最後に超重要事項です。

夏こそ冷たいものを摂りすぎないようにすること!

夏はかき氷、アイスコーヒー、スイカ、そうめんetc・・・これらの食べ物が摂りたくなる季節です。昨今のこの暑さでは仕方ないでしょう。

あの熱い日のかき氷の美味しさったらもうたまらんですよね。

しかし、しかしです。秋になり冷え込んでくると咳やくしゃみ、鼻水が止まらないという方は多いのではないでしょうか。

冷たい食べ物を摂りすぎていると胃腸が弱り水分をうまく代謝できなくなることで肺胃に痰飲が溜まり、秋口に喘息の症状が悪化してしまうような状態が整ってしまいます。

原因は夏の冷飲食の摂りすぎです。

果物は陰性食で身体を冷やし、甘いお菓子は身体の中に湿気を呼び込みます。冷飲食を温飲食に変えるだけで症状が楽になる方もおられます。

みなさん夏場こそ温かいものを摂りましょう!夏は逆に冷えや喘息を治すチャンスなのです!

グッさん的まとめ

喘息体質を改善していくためには

①冷たい飲食やお菓子を控える。
②運動や入浴をして汗を出す。
③水分代謝を促し、肺と胃を温める漢方薬を服用する。
④ときめきとハングリー精神をもって日々を楽しく過ごす。

以上になります。これらのことを駆使すれば、きっと喘息の症状を軽くできるのではないかと思います。僕はひどい喘息体質だったので・・・あの頃のつらかった気持ちは忘れられません。

漢方で喘息にお悩みの方を一人でも多く助けられたらと思います。